薄い「薄墨墨はじき」にさらに薄墨を施し、儚い上絵のうす青、白の微妙な「雪花墨はじき」、見えるか見えないかの微かな技法の重なりにより、秋の静謐(せいひつ)な空気感を追求した作品です。
技法:雪花墨はじき・プラチナ彩・薄墨墨はじき・上絵
分野 | 陶芸 |
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発表年 | 2019 |
サイズ | 高さ14.8 / 径45.9 cm |
材質 | 磁器 |
展覧会 | 第66回日本伝統工芸展 |
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色絵
色絵は、透明な釉薬をかけて本焼した上に、絵の具で模様を描き、約800度の低い温度で焼いて仕上げます。そのため上絵ともいいます。昔から伝わる色絵の作りかたは、和絵の具とよばれる絵の具を使います。赤、青、黄、緑、紫などの色をつけることができます。洋絵の具を使う方法もあります。
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墨はじき
墨はじきは、17世紀から鍋島(佐賀鍋島藩の御用窯で献上品としてつくられていた焼物)でつかわれた白抜きの技法です。素地に墨で文様を描き、その上を絵の具で塗ると、墨に含まれる膠(にかわ)が撥水剤となり絵の具を弾きます。その後、素焼きの温度で焼くと墨で描いた部分が飛び、白抜きの文様が現れます。
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雪花墨はじき
雪花墨はじきは、素地より白い化粧土を塗ると同時に、墨はじきの技法を用いて筆書きの白い文様を生み出すことで、白の微妙な雰囲気を表現する十四代今泉今右衛門のオリジナルの技法です。塗り方や焼き飛ばす温度などを工夫することで、収縮度の異なる土を重ね合わせることに成功しました。
十四代 今泉 今右衛門 Imaemon Imaizumi
現代の色鍋島を追求