金銀銅杢目金切嵌飾箱「荒磯」
きんぎんどうもくめがねきりばめかざりばこ「あらいそ」 高さ 13.5 x 幅 24.0 x 奥行 8.0 cm / 2014年林 美光 (はやし びこう)
1937 -- 金工
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- 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 4
金属工芸の世界では硬質素材(ステンレス等)の鍛金作家として高い評価を受けてきましたが、近年では江戸時代に端を発し一度は失われた技法を自身が現代に再現した金を含んだ杢目金、「金銀銅杢目金」に取り組み、精力的に制作を行っています。 金銀銅杢目金は、金を主体とし、銀、銅、赤銅などの素材の板を数十枚交互に重ねて積層し、高温の炎のなかで溶着、さらに鍛金、掘孔、鍛圧(鍛延)を繰り返しながら板状にし、幽玄な杢目模様を浮き立たせるという世界的にも例を見ない秀麗な金属素材です。当時は刀装具等の装飾金具として使用されましたが、現在の作品は茶道具、花器、飾箱等、現代に合わせたデザインとして創作されています。
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分野金工
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サイズ高さ 13.5 x 幅 24.0 x 奥行 8.0 cm
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発表年2014
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限定一点物
この作品の技法
鍛金 (たんきん)
木台の凹部の上で、板状の金属を木づちでたたいて曲げます。そのあと当金といういろいろな形の鉄の棒を木台にさし、だんだんと形を作ります。ひとつの作品ができあがるまでには何万回もたたきます。
木目金/杢目金 (もくめがね)
木目金とは木目のような模様に仕上げる技法です。種類の異なる金属を複数枚重ね、熱で溶着させたものをたたいて伸ばし、木目模様が出るように鏨(たがね)で削ります。この地金をさらに叩いて形をつくります。
打ち出し (うちだし)
金属の板をいろいろな鏨を使って、表裏の両面から何回も打つことによって立体的な形をつくります。できあがった形はもり上がりが高いものと、ブローチや着物の帯どめ金具のような低いものがあります。
入選情報
- 第61回 日本伝統工芸展 (2014)
- 入選
