蒔絵螺鈿箱「銀漢」

まきえらでんばこ「ぎんかん」 高さ 20.2 x 幅 28.3 x 奥行 14.0 cm / 2019年
販売済
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  • 漆芸
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  • 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 4

作品について

「銀漢」は天の川、銀河という意味があり、この作品では銀河や星々の渦をデザインしました。
この星々の渦の中に太陽系の惑星である水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星があります。
箱反対面(この作品写真の箱裏面)の中心に太陽があります。そして光輝きながら移動する彗星が周回しています

漆黒の箱を宇宙に見立て、螺鈿や金を使用して宇宙の瞬きを表現しました。
この蒔絵箱自体をひとつの宇宙と感じて、慈しむ存在として頂ければ幸いです。

作品詳細

  • 分野
    漆芸
  • 材質
    夜光貝、 白蝶貝、 アワビ貝、 玉虫貝、 顔料、乾漆(一部木胎)、金、パラジウム銀
  • サイズ
    高さ 20.2 x 幅 28.3 x 奥行 14.0 cm
  • 発表年
    2019
  • 限定
    一点物
  • 桐箱
    付属
  • サイン
    あり(作品、桐箱)

この作品の技法

乾漆 (かんしつ)

粘土で形を作り、その形を石こうで型にします。型に麻布を必要とする厚さに漆で貼り重ねて、型からはずして形を作ります。その後、さらに漆を塗って仕上げます。
麻の繊維は漆がしみこむと強くなるので、丈夫で自由な形を作るのに適しています。

漆絵 (うるしえ)

色漆を使って絵を描く表現が漆絵です。最も古い時代に生まれた基本的な装飾表現です。

蒔絵 (まきえ)

蒔絵は日本独自に発達した漆芸の代表的な技法で1200年ほど前から行われています。器の表面に細い筆を使って漆で絵を描き、その漆が固まらないうちに上から金の粉を蒔きつけて模様をあらわします。

平文 (ひょうもん)

金や銀などの金属を、薄い板にのばしてからいろいろな形に切りぬいて模様をつける技法を平文と呼びます。

螺鈿 (らでん)

螺鈿はアワビや夜光貝、白蝶貝などの貝がらの輝いた部分をうすくして使います。「螺」は巻き貝をさし、「鈿」にはかざるという意味があります。螺鈿は、1300年ほど前に中国大陸から伝わった技法で正倉院の宝物にも見ることができます。

この作品の入選情報

  • 第60回 石川の伝統工芸展 (2019)
  • 入選
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写真:蒔絵螺鈿箱「銀漢」
蒔絵螺鈿箱「銀漢」 鬼平 慶司
販売済