螺鈿(らでん)について

螺鈿の作家・作品

螺鈿の説明

螺鈿はアワビや夜光貝、白蝶貝などの貝がらの輝いた部分をうすくして使います。「螺」は巻き貝をさし、「鈿」にはかざるという意味があります。螺鈿は、1300年ほど前に中国大陸から伝わった技法で正倉院の宝物にも見ることができます。
螺鈿に使う貝は厚さによって厚貝・薄貝に分けられます。薄貝は青貝とも呼ばれ、砥石で擦ったり煮てうすくはがしたもので、厚みは0.1ミリ以下です。貝の裏に金や銀などで色をつける裏彩色という技法もあります。厚貝は貝を砥石で平らにしたもので厚みは1ミリほどです。