鬼平 慶司

蒔絵箱「金盞銀台」 マキエバコ「キンサンギンダイ」

  • 漆芸
  • 2020年発表
  • 高さ21.2 x 幅25.8 x 奥行14.4 cm
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越前海岸の水仙群生地で見た、冬の厳しい環境はまさに雪中花と感じました。
日本水仙の花を卵殻技法、重なる葉をパラジウムと銀の合金粉で銀地にしました。
甲面から短側面に雪華をあしらい、冬の余韻を表現しました。
作品から水仙の花の香りを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

水仙は甘い芳香とともに古くから人々の心をとらえてきました。
白い花びらに黄色の副花冠(ふくかかん)をつける姿は、銀の盃台に金の酒杯をのせたように見えたことから、
祝事にふさわしい花として「金盞銀台」(キンサンギンダイ)の名でも呼ばれたということです。

分野 漆芸
発表年 2020
サイズ 高さ21.2 x 幅25.8 x 奥行14.4 cm
材質 乾漆(一部木胎)、パラジウム銀、金、鶉卵殻、玉虫貝、顔料
展覧会 第37回日本伝統漆芸展
サイン 箱、作品サイン有
備考 箱付き

鬼平 慶司 Keiji Onihira

写真:鬼平 慶司

蒔絵の技法は多岐にわたり 貴重な漆・金粉・螺鈿など さまざまの漆芸材料・技法を駆使して 創作表現をしています。 新しい漆・顔料などが開発されている近年、新しい技術を取り入れ 活かしてこそ 次の伝統に繋がるとの思いを強くしております。 工芸意匠を創作の基本に 作品の世界観や雰囲気を大切にして さまざまなモチーフやテーマを意欲的に制作していきたいと思っています。