螺鈿蒔絵盛器「雲水」
らでんまきえもりき「うんすい」 高さ 11 x 幅 40 x 奥行 44 cm / 2018年ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。
松崎 森平 (まつざき しんぺい)
1981 -- 漆芸
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- 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 7
日本伝統工芸展を中心に、漆芸の伝統装飾技法である「螺鈿」「蒔絵」を駆使し、作品発表を行う。これまでの伝統に無い現代的な感性は、日本工芸会が開催する公募展、日本伝統工芸展や東日本伝統工芸展においての複数の受賞など高く評価される。また近年では、現代絵画の公募展であるFACE2019日本興亜美術賞における優秀賞、オーディエンス賞受賞と、伝統工芸だけにとらわれず、幅広い分野での作品制作を行っている。 2009年から2019年までは母校の助手と講師を歴任し、指物、挽物(轆轤)、乾漆といった造形技術などを後進に指導するほか、アジアをはじめとする各国の国際交流活動や、地域連携などの社会活動へも参加、指導を行う。2011年より日本文化財漆協会岩手県植栽地担当理事として、日本産漆樹の植栽活動も積極的に行っている。2021年より沖縄県立芸術大学漆芸分野の専任講師として赴任し、沖縄県那覇市で制作活動を行う。
作家の詳細を見る作品について
雲水とは雲や水が、止まらず形を変えながら流れ続ける様を指す言葉です。作品制作にあたり色々と思い悩むこともあった時期で、表現や技法も凝り固まるのではなく、変化し続ける精神でありたい。という思いに至り制作しました。
伏彩色螺鈿と対比させる蒔絵では、銀梨子地粉の上に透き漆を何度も重ね、奥行きを表現しました。胎は乾漆造形で、動きや流れを意識して造形しています。
作品詳細
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分野漆芸
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材質漆、 麻布、 貝、 金粉、 銀粉、 顔料
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サイズ高さ 11 x 幅 40 x 奥行 44 cm
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発表年2018
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限定一点物
この作品の技法
乾漆 (かんしつ)
粘土で形を作り、その形を石こうで型にします。型に麻布を必要とする厚さに漆で貼り重ねて、型からはずして形を作ります。その後、さらに漆を塗って仕上げます。
麻の繊維は漆がしみこむと強くなるので、丈夫で自由な形を作るのに適しています。
蒔絵 (まきえ)
蒔絵は日本独自に発達した漆芸の代表的な技法で1200年ほど前から行われています。器の表面に細い筆を使って漆で絵を描き、その漆が固まらないうちに上から金の粉を蒔きつけて模様をあらわします。
螺鈿 (らでん)
螺鈿はアワビや夜光貝、白蝶貝などの貝がらの輝いた部分をうすくして使います。「螺」は巻き貝をさし、「鈿」にはかざるという意味があります。螺鈿は、1300年ほど前に中国大陸から伝わった技法で正倉院の宝物にも見ることができます。
入選情報
- 第65回 日本伝統工芸展 (2018)
- 入選
ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。