鬼平 慶司

蒔絵箱「去来」   マキエバコ「キョライ」

  • 漆芸
  • 2013年発表
  • 高さ13.7 x 幅29.5 x 奥行16.7 cm
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蒔絵箱「去来」(キョライ)は、暮れゆく夕闇から雲海を照らす三日月の夜へ。一回りしての裏面は黎明へと場面が変わり 太陽に照らされた瑞雲の朝になります。
箱の蓋を開くと朱潤塗になっており 身の立ち上がりには朱鷺が飛翔して 空へと巡ります。

「去来」とは過去の記憶や思い出が甦ったり 思いが脳裏にかすめたり などの意味があります。夜 ひと時の休息から過去を見つめ、
朝 曙光を迎え 未来を見据える、日々当たり前の繰り返しこそが 幸せであり貴重なものだと感じて制作しております。


2013年 第60回 日本伝統工芸展出品

分野 漆芸
発表年 2013
サイズ 高さ13.7 x 幅29.5 x 奥行16.7 cm
材質 金、白蝶貝、玉虫貝
サイン 箱、作品サイン有
備考 箱付き

鬼平 慶司 Keiji Onihira

写真:鬼平 慶司

蒔絵の技法は多岐にわたり 貴重な漆・金粉・螺鈿など さまざまの漆芸材料・技法を駆使して 創作表現をしています。 新しい漆・顔料などが開発されている近年、新しい技術を取り入れ 活かしてこそ 次の伝統に繋がるとの思いを強くしております。 工芸意匠を創作の基本に 作品の世界観や雰囲気を大切にして さまざまなモチーフやテーマを意欲的に制作していきたいと思っています。