鬼平 慶司

蒔絵箱「慈光」 まきえばこ「みひかり」

  • 漆芸
  • 2014年発表
  • 高さ8.0 x 幅10.5 x 奥行40.2 cm
  • 価格はお問合せください

蒔絵箱「慈光」(ミヒカリ)は、アオスジアゲハの美しい青い羽根の模様に憧れ 素早く飛ぶ瞬間を捉えた構図に挑戦してみました。昔から魂の生まれ変わりの象徴として描かれる蝶を、また 箱側面には仏様が悟りを開いたといわれている菩提樹の花実を描きました。蝶は玉虫貝を、菩提樹は主に、銀とパラジウムの合金を使用しております。

慈光とは「万物を育成し、世に恵みを与える」また 慈とは「慈しむ事、めぐみぶかい事」を意味します。私事ではありますが この作品制作時に恩人が亡くなり 、皆の元気な毎日を過ごす姿を見守っていてほしい、との思いをこの「慈光」に託しました。

分野 漆芸
発表年 2014
サイズ 高さ8.0 x 幅10.5 x 奥行40.2 cm
材質 パラジウムと銀の合金、玉虫貝、金
展覧会 第61回日本伝統工芸展

鬼平 慶司 Keiji Onihira

写真:鬼平 慶司

蒔絵の技法は多岐にわたり 貴重な漆・金粉・螺鈿など さまざまの漆芸材料・技法を駆使して 創作表現をしています。 新しい漆・顔料などが開発されている近年、新しい技術を取り入れ 活かしてこそ 次の伝統に繋がるとの思いを強くしております。 工芸意匠を創作の基本に 作品の世界観や雰囲気を大切にして さまざまなモチーフやテーマを意欲的に制作していきたいと思っています。