乾漆螺鈿盛器「波の果て」
かんしつらでんもりき「なみのはて」 高さ 10 x 幅 63 x 奥行 31 cm / 2019年松崎 森平 (まつざき しんぺい)
1981 -- 漆芸
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- 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 7
作品について
当時アトリエを構えていた、神奈川県横須賀市の観音崎から見た風景をモチーフとしています。波に侵食され佇む岩の表現では、鉛板を加工し埋め込んでいます。波の表現では主にニュージーランド鮑を多用し、青さの中にグラデーションを表現し、波が果てしなく広がる様子を表しています。胎は乾漆造形で、手前から奥へ海が広がっていく様子や、形を湾に見立てて造形しました。
作品詳細
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分野漆芸
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サイズ高さ 10 x 幅 63 x 奥行 31 cm
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発表年2019
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限定一点物
この作品の技法
乾漆 (かんしつ)
粘土で形を作り、その形を石こうで型にします。型に麻布を必要とする厚さに漆で貼り重ねて、型からはずして形を作ります。その後、さらに漆を塗って仕上げます。
麻の繊維は漆がしみこむと強くなるので、丈夫で自由な形を作るのに適しています。
螺鈿 (らでん)
螺鈿はアワビや夜光貝、白蝶貝などの貝がらの輝いた部分をうすくして使います。「螺」は巻き貝をさし、「鈿」にはかざるという意味があります。螺鈿は、1300年ほど前に中国大陸から伝わった技法で正倉院の宝物にも見ることができます。
この作品の入選情報
- 第66回 日本伝統工芸展 (2019)
- 入選
