蒔絵螺鈿硯箱「椿」
まきえらでんすずりばこ「つばき」 高さ 4.6 x 幅 17.3 x 奥行 24.5 cm / 2005年室瀬 和美 (むろせ かずみ)
1950 -- 漆芸人間国宝 (重要無形文化財保持者)
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- 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 3
研出蒔絵、高蒔絵など各種の蒔絵技法を高度に体得し、広範で精緻な蒔絵技法を駆使する作品は、気品と風格を備えたものとして高く評価されている(認定時の評)。従来の古典的な金と黒のモノトーンに色彩を取り入れた現代的な蒔絵表現に特色がある。
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分野漆芸
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サイズ高さ 4.6 x 幅 17.3 x 奥行 24.5 cm
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発表年2005
この作品の技法
乾漆 (かんしつ)
粘土で形を作り、その形を石こうで型にします。型に麻布を必要とする厚さに漆で貼り重ねて、型からはずして形を作ります。その後、さらに漆を塗って仕上げます。
麻の繊維は漆がしみこむと強くなるので、丈夫で自由な形を作るのに適しています。
蒔絵 (まきえ)
蒔絵は日本独自に発達した漆芸の代表的な技法で1200年ほど前から行われています。器の表面に細い筆を使って漆で絵を描き、その漆が固まらないうちに上から金の粉を蒔きつけて模様をあらわします。
螺鈿 (らでん)
螺鈿はアワビや夜光貝、白蝶貝などの貝がらの輝いた部分をうすくして使います。「螺」は巻き貝をさし、「鈿」にはかざるという意味があります。螺鈿は、1300年ほど前に中国大陸から伝わった技法で正倉院の宝物にも見ることができます。