分野 | 人形 |
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発表年 | 2023 |
サイズ | 高さ44.0 cm |
展覧会 | 第70回日本伝統工芸展 |
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桐塑人形
桐塑人形は、桐塑という桐の木の粉に、のりを混ぜて粘土状にしたものを桐の木の芯につけて形を作ります。また、やわらかいうちは自由自在に形を変えることができるので、いろいろな形を作ることができます。後で形にくるいが出ないように、よく乾燥させることが大切です。
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布貼り
色のちがう布をはって模様をつくります。
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紙貼り
染めた和紙をはって模様をつくります。
杉浦 美智子 Michiko Sugiura
木芯桐塑和紙貼りが私の技法です。 桐塑という桐の木の粉を粘土状にして形を作り胡粉をかけて後、和紙を貼り重ね、彩色をしてゆきます。 人形という人の形が基本ですが、その形に誇張や簡略を加え、見た人がより共感を覚えるものに作り変えます。 現代の生活空間にも合うような形を模索しております。現代人の心境は、見たままの形ではなかなか受け止めきれないところがあります。抽象とまではいかず、できるだけわかりやすい物。簡略な形を探しています。 材料の和紙については、様々なものが出ておりますが、自分でも染めたり、風合いを考え加工を加えます。 和紙だけでなく、布、箔、胡粉、岩絵具等、様々な材料で人形の雰囲気を作ります。