分野 | 漆芸 |
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発表年 | 2021 |
サイズ | 高さ7.5 / 径46.5 cm |
展覧会 | 第68回日本伝統工芸展 |
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乾漆
粘土で形を作り、その形を石こうで型にします。型に麻布を必要とする厚さに漆で貼り重ねて、型からはずして形を作ります。その後、さらに漆を塗って仕上げます。
麻の繊維は漆がしみこむと強くなるので、丈夫で自由な形を作るのに適しています。
伴野 崇 Takashi Tomono
漆塗り全般の作業の行う、いわゆる「髹漆」を専門にしており、加飾は凝らさず、造形の美しさを重点において制作しています。 器は、そこにのせる「もの」が主役との考えから、特に椀などの日常的に使ってほしい漆器は、できるだけ料理が映えることや、使いやすさを考え制作しています。 また、一品に徹した作品では、空間の演出も考え、風や光などの本来形のないものを作品のモチーフにし、無地の塗りの中から想像を巡らせてもらえるような造形を目指しています。 漆は山の恵と人との愛情の結晶といえます。 素材と向き合い、漆が本来もつ美しさを発揮させることに努めながら、伝統の中に新しさを見出せるものづくりを追っていきます。