春の初々しい光が降り注ぎ、花が咲きこぼれる野の景色をイメージしました。くっきりとした光ではなく、ほのぼのとした、ほのかな柔らかな光を表したいと思い、曲線を中心に製作をしました。角度によって淡く染まった春の景色から、初夏へと移り変わる、まばゆいばかりの力強さも一緒に表すことが出来ればと思いました。
分野 | 截金 |
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発表年 | 2021 |
サイズ | 高さ8.5 x 幅15.2 x 奥行15.2 cm |
展覧会 | 第28回伝統工芸諸工芸展 |
受賞 | 朝日新聞社賞 |
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截金
もともとは仏像などを美しく飾るための技法でしたが、現代では飾箱等の工芸作品がつくられています。
截金作品のつくり方は、まず、金を薄く紙のようにのばしてつくる金箔を、炭火で焼いてはり合わせ、厚みを出します。はり合わせた金箔を竹の刀で線や四角・三角などに細かく切ります。
筆を使い、模様の形に金箔をはって完成します。
藤野 聖子 Seiko Fujino
いにしへから伝わる截金。自然をモチーフに、いつとなく語りかけたくなるような次世代へと続く作品を目指して制作しております。今を彩り優しく煌めく截金の世界を楽しんで頂ければ幸いです。