丸く成形した鉢に三箇所を花弁状にカットして器を創り、春先に散歩中に道端によく見かける雑草の形にひかれた、草の名前は烏えんんどうであった。つたい絡まる様のおもしろさを自分の仕事で表現できないかと思い挑戦してみた。
筆で描くのではなく銀箔を一枚一枚小さな葉っぱの形に切ってゆく作業は大変根気のいる仕事であったが烏えんどうの草むらの様子が表現できた作品に仕上がっている。
技法:釉裏銀彩
分野 | 陶芸 |
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発表年 | 2020 |
サイズ | 高さ13.6 x 幅47.2 x 奥行46.5 cm |
展覧会 | 第67回日本伝統工芸展 |
中田 一於 Kazuo Nakada
「釉裏銀彩(ユウリギンサイ)」 磁器の生地に、銀箔を様々な文様に切って貼り付け焼成を繰り返し、 最後に釉薬を施して焼成する。 下に貼り付けた銀箔の文様が釉薬を透かして見え、独特の発色をする仕事のやきものである。