技法的には、磁土を泥漿(でいしょう)にして,筆も幾度も塗り重ねる、堆磁手法で表現をしています。
堆磁手法を用いたラインを、内面から口縁部をなめて外面へと施し、内外の装飾を関連付けて、堆磁が単なる表面装飾に留まる事なく、造形として一体化を意識して製作しています。
分野 | 陶芸 |
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発表年 | 2018 |
サイズ | 高さ16.0 x 幅51.0 x 奥行51.0 cm |
材質 | 磁土 |
展覧会 | 第65回日本伝統工芸展 |
神農 巌 Iwao Shinno

磁土を泥漿(でいしょう)にして、筆で幾度も塗り重ねる手法、これを私の造語で「堆磁(ついじ)手法」と定義して、造形表現をしています。 線文を堆磁し造形表現をした、青磁・白磁・青白磁が作風の主になっております。 堆磁手法を用いたラインを、内面から口縁部をなめて外面へと施し、内外の装飾を関連付けて、堆磁が単なる表面装飾に留まる事なく、造形としての一体化を意識し制作しています。 私が作品作りの上で、意識していることは、緊張と緩和をもたせたフォルムや堆磁のラインによる静と動の表現、、また、ボディにほのかに醸し出される光と影と言った、相対する二面的要素を対比させつつ、それらの融合と言うものを追求し、制作しています。