作品は水辺に張った蜘蛛の巣に朝露(水滴)がひっそり輝く様を表現しています。
金色に見えるところは水辺の水の流れを彫って表し、水滴は一粒ずつ彫っています。
彫ったところに漆を埋めて研ぎ出す「蒟醤」という、香川県独自の技法で制作しています。
分野 | 漆芸 |
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発表年 | 2015 |
サイズ | 高さ8.5 x 幅28.5 x 奥行28.5 cm |
展覧会 | 第32回日本伝統漆芸展 |
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乾漆
粘土で形を作り、その形を石こうで型にします。型に麻布を必要とする厚さに漆で貼り重ねて、型からはずして形を作ります。その後、さらに漆を塗って仕上げます。
麻の繊維は漆がしみこむと強くなるので、丈夫で自由な形を作るのに適しています。 -
蒟醤
模様の彫り方は、線で彫る、点で彫る、またはそれらを組み合わせた彫り方の大きく3種類があり、蒟醤剣という特殊な彫刻刀を使います。