名倉 鳳山

円相硯 エンソウケン

  • 2004年発表
  • 高さ3.3 x 幅24.5 x 奥行24.5 cm
  • ¥990,000

    ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。

    ※ 税込み・送料別

石材は何億年という歳月の中で堆積され、時には隆起や陥没を繰り返し形成されたものです。私の創作の根底に通奏するのは、太陽、天地、海、山の発するエネルギーと、光や波や風の航跡と空間への憧憬です。 墨堂(墨をするところ)と墨池の境界の曖昧により発墨(スムーズな墨の下り)を促す。同時に硯という小さな世界に海と陸の世界を生み出し、大らかな円を形作るラインが想像力を膨らめます。墨液の溢れを防ぐ縁は二重の薄い輪郭で掘り出し繊細さと品格を表現しました。

分野
発表年 2004
サイズ 高さ3.3 x 幅24.5 x 奥行24.5 cm
材質 鳳鳴石(愛知県鳳来寺山)
展覧会 第51回日本伝統工芸展

  • 硯は、筆を使って文字を書くための墨をする用具で、墨をすりながら心を落ち着かせる大切な文房具でもあります。材料の石から硯となる形に大まかに切り出し、長い柄のノミを使って、墨をするたいらな部分や墨がたまるくぼみを彫って形を作ります。完成した形に漆やロウを塗って仕上げます。
    山梨県の雨畑石(粘板岩)や山口県の赤間石(輝緑凝灰岩)、愛知県の鳳来寺石(頁岩、粘板岩)などが代表的な石です。

名倉 鳳山 Hozan Nagura

写真:名倉 鳳山

材料の石には、門谷近くで採れる金鳳石(きんぽうせき)、煙巌石(えんがんせき)、鳳鳴石(ほうめいせき)が使われ、この3種類の石で作られた硯を「鳳来寺硯」と呼んでいます。  先祖から受け継いだ技術の練摩と後進への伝承はもちろん、日本人の精神と美意識を表現する「心の器」として、硯を単なる書の道具はなく美術工芸品へ、さらには唐様式ではない和様式の新しい文化・芸術の領域へと価値を高めるべく、日々制作しております。