銀打出し花器「海峡」
ぎんうちだしかき「かいきょう」 高さ 24.5 x 幅 36.2 x 奥行 30.3 cm / 2013年大角 幸枝 (おおすみ ゆきえ)
1945 -- 金工人間国宝 (重要無形文化財保持者)
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価格帯
¥50,000 - 8,000,000
Info
ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。
閉じる - 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 6
作品について
厚さ3mmの楕円形の銀板を打ち窪め、打ち上げて花器の形を作り、表面には波状の文様を打ち出し、さらに逆巻く波や渦潮を金と鉛の布目象嵌の技法で表した。
鳴門の渦潮に着想を得て創作したもので、風や波のように形のないものを器に託して自然の情感を表現している。布目象嵌は南蛮渡りの技法であるが、古くから日本的な表現が試みられている。
これは柔らかな布目象嵌の風あいと白銀の煌めき、いぶし銀特有の渋さをマッチさせ、水墨画風の味わいを狙った作品である。
作品詳細
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分野金工
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材質銀
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サイズ高さ 24.5 x 幅 36.2 x 奥行 30.3 cm
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発表年2013
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限定一点物
この作品の技法
鍛金 (たんきん)
木台の凹部の上で、板状の金属を木づちでたたいて曲げます。そのあと当金といういろいろな形の鉄の棒を木台にさし、だんだんと形を作ります。ひとつの作品ができあがるまでには何万回もたたきます。
象嵌 (ぞうがん)
金属の表面に模様を彫り別の金属を嵌めこんで、それぞれの金属の色や質感のちがいによって模様を表現します。
打ち出し (うちだし)
金属の板をいろいろな鏨を使って、表裏の両面から何回も打つことによって立体的な形をつくります。できあがった形はもり上がりが高いものと、ブローチや着物の帯どめ金具のような低いものがあります。
この作品の入選情報
- 第60回 日本伝統工芸展 (2013)
- 入選
