鍛黄銅合子「月夜の浜辺 サメガレイ」
たんおうどうごうす「つきよのはまべ さめがれい」 高さ 7.0 / 径 20.0 cm / 2023年植田 千香子 (うえだ ちかこ)
1981 -- 金工
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価格帯
¥300,000 - 800,000
Info
ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。
閉じる - 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 4
作品について
カレイも、そんなに大きくない物なら浅瀬の浜辺にいて、小さい頃に海水浴に行って浮き輪をつけながら、水中眼鏡で覗いた砂に隠れているのを見つけたりしていました。
たまたま娘がもらったもらった深海図鑑を見ていると、このサメガレイという種類のカレイが載っていました。サメガレイの表面の凹凸や砂に横たわっている姿が、黄銅の煮色仕上げのあと擦りはがす技法で表現するとぴったりただと思いました。
本体は、シンプルな形ではあるのですが、中子を銀でぴったりに作ってはめるということに挑戦しました。
蓋の中側から、タガネでつき、凹凸模様を入れています。
作品詳細
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分野金工
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材質銀、 黄銅・真鍮
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サイズ高さ 7.0 / 径 20.0 cm
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発表年2023
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限定一点物
この作品の技法
鍛金 (たんきん)
木台の凹部の上で、板状の金属を木づちでたたいて曲げます。そのあと当金といういろいろな形の鉄の棒を木台にさし、だんだんと形を作ります。ひとつの作品ができあがるまでには何万回もたたきます。
この作品の受賞情報
- 第70回 日本伝統工芸展 (2023)
- 日本工芸会新人賞
受賞コメント
海水浴やビーチコーミングが好きで、よく海に出かけます。いつもきれいな海を見ていますが、誰かがきれいにしているのだと思い、感謝の気持ちでビーチクリーンアップや、海ごみを使ったワークショップのお手伝いに家族で参加します。その中で制作のヒントや意欲が湧き、今回の作品につながりました。
なんとか続けている、金工の鍛金技法ですが、やればやるほど難しさを感じます。この度の受賞を励みに、さらに精進していきたいと思います。
(日本工芸会 会報より)
