土屋 順紀
- 染織/ 人間国宝 (重要無形文化財保持者)
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価格帯
¥1,000,000 - 5,000,000
Info
ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。
閉じる - 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 7
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- 認定人間国宝(重要無形文化財「紋紗」の保持者)
- 分野染織
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技法紋紗、絣織
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生年1954 -
- 活動拠点岐阜県
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所属日本工芸会正会員
(公社)日本工芸会 常任理事 染織部会長
略歴
- 1954岐阜県関市に生まれる
- 1978京都インターナショナル美術専門学校テキスタイル科卒業
- 1978志村ふくみ(人間国宝)に師事
- 1994第41回日本伝統工芸展初入選
- 1996重要無形文化財「羅」伝承者養成研修に参加
北村武資(人間国宝)に師事 - 1997日本工芸会正会員に認定
- 1999日本の工芸「今」100選展(パリ三越エトワールNHK主催)
- 2000第37回日本伝統工芸染織展 鑑審査委員
- 2001現代の布 - 染と織の造形思考展 招待出品(東京国立近代美術館工芸館)
- 2003日本伝統工芸50年記念展「わざの美」招待作品(日本橋三越本店)
- 2005織りの挑戦者たち - 北村武資とうすはたの会展(ロンドン・ダイワ・ジャパンハウス大和日英基金)
- 2006花より工芸展(国立近代美術館工芸館 所蔵作品展)
- 2007第54回日本伝統工芸展 鑑査委員(2009年、2011年 以降毎年)
- 2008きものの輝き/漆・木・竹工芸の美(東京国立近代美術館工芸館 所蔵作品展)
- 2009紫綬褒章受章
個展 土屋順紀染織展 - 美濃の四季、彩を織る - (銀座和光並木ホール) - 2010重要無形文化財「紋紗」保持者に認定
- 2011個展「人間国宝 土屋順紀 紋紗-美濃を織る」展(関市立篠田桃紅美術空間)
- 2012岐阜、染と織の匠たち 人間国宝三人展(岐阜県博物館)
- 2013第2回金沢・世界工芸トリエンナーレ 工芸におけるリージョナルなもの(金沢21世紀美術館)
工芸からKOGEIへ(東京国立近代美術館工芸館) - 2014人間国宝の現在(いま)展(東京国立博物館)
- 2020特別展 きもの KIMONO(東京国立博物館)
工藝2020 自然と美のかたち(東京国立博物館表慶館)
作風
紋紗(もんしゃ)の織製では、四枚の綜絖(そうこう)と一枚の振綜(ふるえ)を取り付けた足踏み式の織機を使う。その紋紗は、経糸二本を搦めて紗の地を組織し、続けて平織に変えながら、霰模様、石畳模様などを織り出すものである。
制作は紋紗の他、生絹、紬と多彩である。精錬した熟絹と対照的な生絹は、紗に似た古典的な絹織物で『源氏物語』の「空蝉」にも「生絹なる単衣」とある。使用する糸も未精錬の生糸で、シャリ感のある手触りの良さが生かされている。紋紗に併用される絣は、染め分けた絣の足をずらせたものである。
明るく艶やかな彩りを齎す植物染や、経絣による熨斗目模様風の段々暈しの柄を融合させた作品などは、正倉院宝物や公家装束のイメージとは幾分異なる。蜻蛉の羽のように透き通った生糸の美しさをたたえる作品などは、現代の息吹を感じさせながら、紋紗の未来を語る爽やかな仕事と言えよう。
作家紹介
植物染めと手織りがもたらす独創的な透明感
絶妙な色の濃淡や組み合わせで透明感のある作品を作り出す土屋。テキスタイルを学んでいた学生時代、植物由来の色の美しさに興味を持ち、草木染の世界に足を踏み入れました。土屋が主に手掛けるのは、透け感が特徴の織物「紋紗」。物語や絵画、自然などからモチーフを得て、自ら染め上げた糸を使って手織りしていきます。時間をかけて紡がれる作品はまるで蜻蛉の羽のよう。数々の伝統工芸賞を受賞したほか、芸術分野に功績を認められた人物に贈られる紫綬褒章も受章しています。
受賞歴
- 1989第11回東海伝統工芸展にて東海伝統工芸展賞受賞(紬織着物「流」)
- 1993第24回東海伝統工芸展にて愛知県知事賞受賞(紬織着物「初川」)
- 1995第26回東海伝統工芸展にて愛知県知事賞(生絹着物「水月」)
- 1996第43回日本伝統工芸展にて日本工芸会総裁賞(生絹着物「鮎の瀬」)
岐阜県民栄誉賞 - 1997第28回東海伝統工芸展にて東海伝統工芸展賞(紬織着物「翠露」)
- 1998岐阜県芸術文化活動等特別奨励
- 1999第36回日本伝統工芸染織展にて日本工芸会賞(紋紗着尺「夏川」)
- 2002関市民特別奨励賞
- 2006第53回日本工芸伝統展にて文部科学大臣賞(紋紗着物「月下渓韻)
岐阜県芸術文化奨励
パブリックコレクション
- 東京国立博物館
- 東京国立近代美術館
- 東京家政大学博物館
- 岐阜県美術館
- 文化庁
- ヴィクトリア&アルバート美術館
- (財)日本伝承染織振興会
- 神宮美術館
- 法相宗大本山 薬師寺
- ボストン美術館