人間国宝(重要無形文化財保持者) 鈴田 滋人 スズタ シゲト

  • 染織
  • 1954 -
鈴田 滋人

木版と型紙を併用する「鍋島更紗」の制作技法の研究と復興に力を注いだ父・鈴田照次の後を受け、木版摺更紗の研究・錬磨を重ねてその技法を高度に体得し、独自の作風を確立した。
小さな型の繰り返しによるその連続・集積の仕方、さらに独特の色遣いにより、同人の木版摺更紗特有の清新な構成的幾何学文様が創り出される。その確かな技術と豊かな感性、優れた構成力による現代感覚溢れる作品は、高い評価を得ている。

所属 日本工芸会正会員
ステータス 人間国宝(重要無形文化財「木版摺更紗 」の保持者)
  • 1954 佐賀県鹿島市生まれ
  • 1979 武蔵野美術大学日本画学科卒業
  • 1980 父、照次の鍋島更紗復興研究での秘伝書復元を手伝う
  • 1981 父、照次の死去によりその意志と家業を継ぐ
  • 1982 第29回日本伝統工芸展に初入選、以後連続入選
  • 1985 日本工芸会正会員
  • 2004 日本工芸会理事に就任
  • 2008 「木版摺更紗」で重要無形文化財保持者に認定
  • 2009 第56回日本伝統工芸展の審査委員(以後歴任)
  • 現在
    日本工芸会常任理事、染織部会長

  • 1988第25回日本伝統工芸染織展で文化庁長官賞受賞
    (第27回展東京都教育委員会賞、第29回展で文化庁長官賞受賞)
  • 1996第43回日本伝統工芸展で日本工芸会奨励賞受賞
  • 1998第11回MOA岡田茂吉賞優秀賞受賞
    第45回日本伝統工芸展でNHK会長賞受賞
  • 2003第23回伝統文化ポーラ賞優秀賞受賞
掲載作品 14