般若 保
- 金工
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価格帯
¥1,000,000 - 4,000,000
Info
ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。
閉じる - 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 4
作品購入、オーダー制作、購入可能な作品など
- 分野金工
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技法吹分、惣型
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生年1941 -
- 活動拠点富山県
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所属日本工芸会正会員
伝統工芸士
日本鋳金家協会会員
1級鋳物技能士 技能検定委員

作家紹介
伝統技法から生み出される神秘的な模様
国内最高レベルの作品が集う日本伝統工芸展で、最高賞である日本工芸会総裁賞や文部大臣賞の受賞歴を誇る般若保。数種類の金属を交互に流し込む独自の技法「吹分(ふきわけ)」を巧みに使い、現代的かつ独創的な模様を作り出しています。黒と梨地色のコントラストが織りなす斬新なデザインは般若作品の真骨頂。モダンなたたずまいの作品は、奈良の薬師寺に奉納されているほか、国立近代美術館にも収蔵されています。
作風
1977年日本伝統工芸展で文部大臣賞受賞。この初入選、初受賞以来、一貫して吹分技法を追求した作品を制作し続けている。
1993年には日本工芸会総裁賞受賞。黒と梨地色の鮮明なコントラストを表現するため、銅と黄銅を別々の湯口より3回交互に注ぎ込む手法を編み出した。
そしてこの技を確立するため、溶けた金属を注ぎ込む時の鋳型の角度について長年研究した。
近年、吹分と鋳くるみを併用した作品も手がけている。
口作りに工夫を凝らした斬新なデザインが特徴である。
略歴
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1941高岡市に生まれる。宗勘、勘渓は兄
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1959父 与吉の営む双型鋳造に従事
父 与吉、兄 宗勘、勘渓より双型法による技術全般を習得する -
1964鋳金家 中村義一氏に双型、箆押し、挽き型、変形法を習う
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1975第5回伝統工芸日本金工展 初入選(以後連続入選)
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1979富山技能開発センター(現ポリテクセンター)にて講師を務める(~1985年)
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1995宮内庁献上品「吹分花瓶」製作
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1997高岡市民文化賞 受賞
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2004伝産協会指定 伝統工芸士に認定される(双型鋳造部門)
高岡市伝統工芸産業保持者に認定される(双型鋳造部門) -
2014ニューヨークで開催された「とやま伝統工芸PR展示会」に参加
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2015高岡市民功労者表彰
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2016薬師寺奉納品「吹分大花入(一対)」製作
瑞宝単光章 受章 -
2018日本工芸会理事(~2022年)
日本工芸会富山支部幹事長(~2022年)
受賞歴
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1977第24回日本伝統工芸展 文部大臣賞 (国立近代美術館蔵)以後連続入選
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1983第3回青年伝統工芸展 最優秀賞通産大臣賞
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1992第22回伝統工芸日本金工展 東京都教育委員会賞
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1993第40回日本伝統工芸展 総裁賞 (高岡市美術館蔵)
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1994第3回香取正彦賞
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1997高岡市民文化賞
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2001第31回伝統工芸日本金工展 日本工芸会会長賞
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2009第5回佐野ルネッサンス鋳金展 大賞
パブリックコレクション
- 国立工芸館「吹分盤」(1977年制作)
- 高岡市美術館「吹分花器」(1993年制作)
- メトロポリタン美術館「吹分丸型花器」(2016年制作)