宗像 利浩 むなかた としひろ
- 陶芸
- 1957 -
![宗像 利浩](https://kougeifs.galleryjapan.com/files/galleryjapan/creator/inputfile/74.jpg)
宗像利浩さんの個展によせて
兵庫陶芸美術館 館長 乾 由明
会津美里町(旧会津本郷)の宗像窯は、400年余の長い歴史を持つ民陶の窯であるが、このたび当主の宗像利浩さんが、八代目を継承されて初めてといえる本格的な個展を開かれることになった。利浩さんの仕事については、1997年の第14回日本陶芸展で準大賞を得た「利鉢」の飾り気のない率直な作調に感銘を受けて以来、私は、ずっと大きな関心をもって見守ってきた。この後の利浩さんの制作はめざましく、日常の生活に根ざした剛健なやきものという宗像窯の伝統をあくまで踏まえながら、一層陶技を磨いて作域を拡げ、伸びやかさと鋭さが渾然と一体になった独自な作品を生み出している。又近年は皿や壺のほかに、茶椀や水指といった茶陶にも熱心に取り組み、大きな成果をあげているのである。
今回の個展には、宗像窯の伝統ある大皿や壺などに、用の美の頂点ともいうべき井戸茶碗、天目茶碗の美しさを取り入れた作品を発表するという。民陶と茶陶の両方の世界に通暁しているこの練達の作家によって、どのようなやきものが創り出されるか、まことにたのしみである。
平成20年9月
所属 | 日本工芸会正会員 |
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- 1957 福島県 会津美里町に生まれる
- 1977 京都嵯峨美術短期大学陶芸科卒業
- 1998 NHK「やきもの探訪」~用の美を創る~放映
- 1999 会津大学短期大学部非常勤講師に就任
- 2005 日本陶芸展 招待出品(以後2011年まで4回招待)
- 2007 現代陶芸への招待・日本とヨーロッパ(兵庫陶芸美術館)招待出品
- 2010 フランス・パリにて個展開催
- 2012 福島大学客員教授に就任(2019年退任)
- 2013 東大寺に茶碗奉納
- 1997日本陶芸展 準大賞受賞(日本陶芸展賞)作品名 利鉢「としばち」
- 2003日本陶芸展 文部科学大臣賞受賞
- 2016伝統文化ポーラ賞・地域賞受賞
- 兵庫陶芸美術館
- 出光美術館
- 福島県立美術館
おおよその価格帯
¥ 330,000 - 1,320,000
ギャラリージャパンでの作品の価格は、作家が自ら決めた価格をそのまま掲載しています。
掲載作品 9 件