何をつくるか考えがまとまらないうちは、制作に取りかからないようにしています。そうしないと、納得のいくものになりません。
白磁はフォルムの美しさは勿論ですが、それと同じぐらい器の肌合いも大切です。私の目指す白は、いつしか山陰に降る雪の白が手本となりました。わずかに温もりを感じさせる山陰の雪は、しっとりとした肌合いの釉が似合います。これが私自身であるといえるような、そんな白磁をつくりたいものです。
分野 | 陶芸 |
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発表年 | 2012 |
サイズ | 高さ40.3 / 径33.9 cm |
材質 | 磁土 |
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白磁
白磁は、陶磁器の原料になる岩石を粉にしてできた白色の粘土に透明な釉薬をかけてつくります。中国・宋時代の代表的なやきもので、日本でも江戸時代初頭から九州の有田地方で制作が始まりました。色絵や染付の素地としても用いられています。