私の作品は、白い磁土を使い、ろくろ成形でつくります。白磁を始めたときから、一貫した制作方法です。
その中でも変わってきたところは、器のフォルムだと思います。陶芸の伝統を踏まえながら、独自な造形でつくりたい思いを今日まで持ち続けてきました。
その後押しをしてくれたのは、白い器肌に現れる陰影の美しさです。シンプルな形態に陰影が生まれ、いつまでも想像力をかき立ててくれます。そんな白磁を、今も追い求めています。
分野 | 陶芸 |
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発表年 | 2020 |
サイズ | 高さ37.8 / 径20.7 cm |
材質 | 磁土 |
展覧会 | 第67回日本伝統工芸展 |
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白磁
白磁は、陶磁器の原料になる岩石を粉にしてできた白色の粘土に透明な釉薬をかけてつくります。中国・宋時代の代表的なやきもので、日本でも江戸時代初頭から九州の有田地方で制作が始まりました。色絵や染付の素地としても用いられています。