こちら、全て木で作っているとは思えないような、可愛いチェックとハートのコロンとした、やや小ぶりなハンドバッグです。
2019年の個展で木の趣くまま製作したハンドバッグのうち、唯一、組木で柄を付けている作品となります。
使用している木種ですが、まずは楓(かえで)。
これは日本人には非常に馴染みの深い木でもあります。
木材の時点ではやや鈍く重い感じの木なのですが、職人の手にかかると天然のラメの入ったような、シルクのように白くて美しい模様になります。
そしてブビンガ。こちらはアフリカ産の木種で、ピンクに近い赤色が特徴的な木です。この色合いが非常に楓とマッチしており、アフリカ産とは思えないような和モダンな色合いを創り出しています。
ただ、近年ワシントン条約に登録されたこともあり、入手が困難な木種となってしまいました。
こちらですが、ぜひチェック好きさんに手に取っていただきたい作品です。
また、紅白のチェックが非常に可愛らしく、「可愛らし過ぎるのではないか?」と感じられるかもしれませんが、どの世代の女性にも驚くほどしっくり合うという不思議な作品なのです。
それこそ幼稚園のお嬢さんから、年配の方、洋装和装カジュアルにも。
(実際、個展にて幅広い年代、服装の方が手に取っておられましたが、皆さん不思議としっくりきておられました)
お嬢さん、お母さん、お祖母さんと、何代でも使いまわしができそうです。
少し小さめなので、日本人のサイズ感にはピッタリかもしれません。
なお、昔ながらの指物の技術を使用しておりますので、蝶番および留め具の部分以外の金物は一切使用しておりません。また、着色も一切しておらず、無垢のままです。
分野 | 木竹工 |
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発表年 | 2019 |
サイズ | 高さ19 x 幅19 x 奥行8.5 cm |
材質 | 楓、ブビンガ |
取り扱い方法 | 透明な塗装加工を行っておりますので、防水性がございます。 ただし、急な加熱(エアコン直下の設置や、熱したやかんや鉄瓶等の設置)や、鋭い刃物等の使用、ハンマーなどの衝撃により、本体の木材に悪影響を及ぼし破損の原因となります。また、薬品(マニュキュアなど)で塗装が剥がれ落ちることがあります。 等々、ご注意くださいませ。 なお、木材は加工後も水分を吸収・排出するため運ぶ地域によって膨張・収縮が起こります。例えば、山陽地方から山陰地方間の移動でも湿気の割合が変わるため、ひずみが発生します。 僅かなひずみですが、これにより家具のmmレベルでの調整部分に不具合が発生します。 これは木であるが故に発生することですので、どうぞご承知おきください。 なお、何かありましたら遠慮なくご連絡いただければと思います。 |
岡田 勝之 Katsuyuki Okada
![写真:岡田 勝之](https://kougeifs.galleryjapan.com/files/galleryjapan/creator/11303_2579ed4fc48348b5b53a013f650b9ec0.jpg)
作風は一言でいうと「変幻自在」。 「これだ!」と固定されるのを非常に嫌うという性分からか、豪胆な男性らしいものから、細やかで柔らかい女性らしさ溢れる作品まで、幅が広い。 彼は、自分の楽しみのために作品を作っている。