黒柿 椅子
くろがき いす 高さ 97 / 径 70 cm / 2019年岡田 勝之 (おかだ かつゆき)
1943 -- 木竹工
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作風は一言でいうと「変幻自在」。 「これだ!」と固定されるのを非常に嫌うという性分からか、豪胆な男性らしいものから、細やかで柔らかい女性らしさ溢れる作品まで、幅が広い。 彼は、自分の楽しみのために作品を作っている。
作家の詳細を見る作品について
何本もの弦を持つ竪琴のような形、何十年も使い込まれていたような褐色の色、そんな雰囲気に沿ってゆったり座ることのできる椅子です。 一般的に椅子を作る場合、どうしてもデザイン先行に考えがちです。しかし、そのデザインでは作り上げられないことがしばしば。それは「毎日座る」という実用性と、「いいデザイン」というものが、技術的に結びつかないからなのです。 木で良い椅子を作るには、高度な技術が必要です。それこそ、毎日、何十年も人の重さを支えているのに、木は痩せていくからです。 そんな技術の塊といえる椅子ですが「技術レベルは高く製作に手間と時間がかかるため」あまり値段に見合わないのです。 しかしこちらは、何十年も好きで椅子を作り続け、椅子の専門店にも卸している、実力は折り紙付き。そう、見合わないけれど好きで作ってしまう、そんな長い付き合いの椅子たちなのです。 こちらの作品は他の作品と同じく、一切着色しておりません。 柿は一般的には白い色をしていますが、稀に黒い模様が現れることがあり、これは黒柿と呼ばれています。この作品は「黒柿でもなく柿でもない」中間層の珍しい色合いのチョコレート色をした柿を主に使用しています。 もちろん、白い柿の部分もありますし、黒柿の模様も出ております。これだけで、柿の木目を贅沢に堪能できます! また、昔ながらの指物の技術を使用し、座って手が触れることができる部分は全てつやつやに仕上げています。座面の裏もつるつるです。また、触れる部分に金具は一切使用しておりませんので、いやな手触りもありません。 これは今までの経験上、椅子に座ってリラックスする時に、人によって触っている部分が違うため「ならば全て手触りよくしよう」と思った結果なのです。 ぜひ、触って確かめていただきたいと思います。 但し、どうしても耐久性や安全性を上げるため、座面下の中心部に金具を使用しています。(見えない部分ですので、ご安心ください。) こちらの椅子は少し背板が高めで、やや安楽椅子ぎみに角度が緩いため、男性、あるいは背の高い女性に圧倒的な人気がありました。 音楽鑑賞や映画鑑賞など、ゆったりとリラックスするとき、長く一緒に居てくれる相棒として、置いてみてはいかがでしょうか。
作品詳細
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分野木竹工
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材質黒柿
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サイズ高さ 97 / 径 70 cm
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発表年2019
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取り扱い方法透明な塗装加工を行っておりますので、防水性がございます。
ただし、急な加熱(エアコン直下の設置や、熱したやかんや鉄瓶等の設置)や、鋭い刃物等の使用、ハンマーなどの衝撃により、本体の木材に悪影響を及ぼし破損の原因となります。また、薬品(マニュキュアなど)で塗装が剥がれ落ちることがあります。
等々、ご注意くださいませ。
なお、木材は加工後も水分を吸収・排出するため運ぶ地域によって膨張・収縮が起こります。例えば、山陽地方から山陰地方間の移動でも湿気の割合が変わるため、ひずみが発生します。
僅かなひずみですが、これにより家具のmmレベルでの調整部分に不具合が発生します。
これは木であるが故に発生することですので、どうぞご承知おきください。
なお、何かありましたら遠慮なくご連絡いただければと思います。