磁器という素材の持ち味を最大限に生かし、美しく調和の取れた白磁をつくりたいと思ってきた。
土の塊から形が見えてくるまで轆轤を回し続け、決まればそのあと土の硬さのタイミングを見計らい、外から内へ指を押さえるようにして抑揚をつけていく。そして完全に乾燥してから削り出して面を取り、最後に柔らかな風合いの釉薬を掛けて焼成する。
私の思いとわざが、作品に溶け込み一体となることを願い制作している。
分野 | 陶芸 |
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発表年 | 2018 |
サイズ | 高さ35.8 / 径25.7 cm |
材質 | 磁土 |
展覧会 | 第65回日本伝統工芸展 |
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白磁
白磁は、陶磁器の原料になる岩石を粉にしてできた白色の粘土に透明な釉薬をかけてつくります。中国・宋時代の代表的なやきもので、日本でも江戸時代初頭から九州の有田地方で制作が始まりました。色絵や染付の素地としても用いられています。