刻々と流れる時間と光を表現した作品。
古典技法である平文表現に蒔絵の蒔きぼかしをくわえることにより、現代的な趣が加えられた。
シンプルな構図だが造形の潔さと、細部への配慮が行き届き、素材と表現の調和が取れた作品となった。
分野 | 漆芸 |
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発表年 | 2015 |
サイズ | 高さ19.0 x 幅15.3 x 奥行12.3 cm |
展覧会 | 第32回日本伝統漆芸展 |
受賞 | 文化庁長官賞 |
取り扱い方法 | 汚れた場合はやわらかいスポンジで洗い、水気をふき取ってください。 漆器は紫外線に弱いので、直射日光を避けて、使用しないときは桐箱に収めていただけると作品は良好な状態を保ちます。 |
備考 | 箱付き |
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蒔絵
蒔絵は日本独自に発達した漆芸の代表的な技法で1200年ほど前から行われています。器の表面に細い筆を使って漆で絵を描き、その漆が固まらないうちに上から金の粉を蒔きつけて模様をあらわします。
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平文
金や銀などの金属を、薄い板にのばしてからいろいろな形に切りぬいて模様をつける技法を平文と呼びます。
浅井 康宏 Yasuhiro Asai
研出し蒔絵を中心に高蒔絵や螺鈿など多彩な素材・技法を駆使して作品制作を行う。蒔絵の伝統技術に真摯に向き合い、その上で現代的な意匠感覚を常に意識することで、時代の空気を未来に伝えることができると考えている。