布目銷盛象嵌扁形鉄花器「阿吽」
ぬのめけしもりぞうがんへんけいてつかき「あうん」 高さ 30.8 x 幅 34.3 x 奥行 9.8 cm / 2023年鹿島 和生 (かしま かずお)
1958 -- 金工
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- 日本工芸会展覧会での受賞回数 : 6
作品詳細
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分野金工
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材質鉄
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サイズ高さ 30.8 x 幅 34.3 x 奥行 9.8 cm
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発表年2023
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限定一点物
この作品の技法
布目象嵌 (ぬのめぞうがん)
布目象嵌とは、地金となる金属に、鏨(たがね)を使い縦横の細い溝を彫り、その溝に薄い金や銀、鉛などを嵌め込む技法です。縦横の細い溝が布の織り目のように見えることが布目象嵌の名前の由来といわれています。
この作品の受賞情報
- 第70回 日本伝統工芸展 (2023)
- 東京都知事賞
受賞コメント
今作品は、ずいぶん前に下地は出来ていたにも関わらず、なかなかデザインが決まらず温存・放置しておいたものでしたが、病を得ていつまでもぐずぐずしていられなくなった事と、昨年手術後にも関わらずキャリア最大の大きさの花器をまとめることが出来たことで、満を持して制作に着手いたしました。
表現技法はおおよそ決めていましたが、意匠の具体的なイメージは固定させずに、扁形の表裏に自分が美しいと感じる線でダイナミックに、それぞれ違う世界観を表現したいと考え制作しました。出来上がってみると反省点も多々ありますが、悔いの無い制作はできたと思っています。
これからも一作一作に魂を込め、常に「最新の絶作」のつもりで制作に取り組んでいきたいと思います。この度はありがとうございました。
(日本工芸会 会報より)
